鉄道模型の世界へようこそ
本物そっくりな精密模型、小さな世界を作り上げるジオラマ、世界中にファンがいる鉄道模型は「趣味の王様」と言われています。
ここでは、鉄道模型の基本を、鉄道模型の専門店ポポンデッタだからこその中立の立場からお伝えします。
目次
鉄道模型の基本
スケールのはなし
鉄道模型をはじめるには何が必要
鉄道模型を集めよう
ジオラマを作ろう
鉄道模型の基本
鉄道模型は電気で動きます。
パワーパックからレールに電気を流して、鉄道模型車両がレールから車輪を通じて電気を受け取り、車両内部のモーターを回すという仕組みです。
本物の電車は架線(上に張られている電線)からパンタグラフをとおして集電しているものが多いので構造が違いますね。
鉄道模型用の2本のレールにはそれぞれプラスとマイナスの電気が流れており、電圧を上下させてスピードを変化させたり、プラスとマイナスを変えることで模型の進行方向を変更します。
と、説明いたしましたが、
一番早いのはポポンデッタのレンタルレイアウトでまずは一度鉄道模型を運転してみることです。
レンタル車両もありますのでまずはご来店いただき体験してみてください。
スケールの話
鉄道模型と言っても、手のひらに乗るサイズのものから人を乗せて走ることができる大きなものまで様々なサイズがあります。
これらのサイズ(スケール)は国際的に規格が決められており、
欧米で主流のHOゲージ = 縮尺1/80・レール幅16.5mm。
日本で主流のNゲージ = 縮尺1/150
Zゲージ = 縮尺(1/220)
が主に普及しています。
日本では圧倒的にNゲージが主流(90%くらい)ですので以下はNゲージに絞って話を進めていきます。
同じ規格であれば、車両とレールが違うメーカーでも走行が可能です。
鉄道模型をはじめるのには何が必要?
鉄道模型を走らせて楽しむには次の4つが必要です
・車両モーター付き
・レール
・パワーパック
・フィーダー
それぞれ解説していきます。
車両
たくさんの種類の鉄道車両がモデル化されています。お気に入りの車両からどうぞ。
気をつけていただきたいのは「モーターの有無」です。
編成の中に1両モーター入りの車両がないと走行できません。
電車モデルでは中間車、機関車にはたいていモーターが入っています。
「M」のマークや「モーター入り」と書いてあることが通常です。
レール
日本ではKATO、TOMIXの大手社からレールが発売されています。
どちらのメーカーが良いかは後述します。
パワーパック
電源装置とコントローラーが一つになったボックスです。本物の運転台を模したものもあります。
コンセントに繋いで使います。
フィーダー
聞き慣れないツールですが、要するにパワーパックとレールを繋ぐ銅線です。
以上4つを
コンセント→パワーパック→フィーダー→レール と繋いで、
レールの上にモーター車を載せると鉄道模型が動きます。
一般的に人気のある車両がセレクトされていますが、自分でお好みの車両を選びたい場合は、車両を抜いたレールと電源装置のみのセット(TOMIXでは「マイプラン」)を購入して、別途動力車の含まれる車両を購入します。
そのためスタートセットを購入する前に各社のカタログを購入して、お気に入りのレールや電源装置がある方のメーカーを選ぶというのも賢い選択かと思います。
鉄道模型の種類
日本で主流の「Nゲージ」には蒸気機関車から新幹線まで実に多くの種類がラインナップされています。
毎日通勤に使う電車や、博物館に保管されている車両、旅行先で乗った路面電車、外国の車両も。
鉄道模型であれば、それらが同じレールの上で走らせることができます。
鉄道模型ファンの方は、テーマ性を持ってコレクションをされている方が多いように見えます。
国鉄型車両、蒸気機関車、常磐線、九州の車両、関西の私鉄、地下鉄、路面電車、貨物列車etc
色々な車両やテーマににチャレンジしてみてください。
基本セット、増結セットについて
鉄道模型の購入で注意していただきたい点が「基本と増結」です。
最近の鉄道車両は新幹線が16両、通勤車両でも10両のものが多くあります。それら全てを一つのセットしして販売するとかなりの高額になってしまいますし、必ずしも個人の方が16両の新幹線をフルセットで欲しいわけでもありません。このような場合、鉄道模型では基本セットと増結セットに分けての販売を行っています。
例
3両基本セット+3両増結セットA+4両増結セットB=合計10両編成
ほとんどの場合、基本セットに先頭車2両とモーター車が入っており、増結セットは中間車のみで構成されています。
増結セットだけでは走らせて遊べませんので注意が必要です。
カプラーについて
鉄道模型の車両を連結させるパーツを「カプラー」と呼びます。
以前は「アーノルトカプラー」が各社標準でしたが、大きさや形が実感的でないことから、各社がそれぞれにリアルなタイプのカプラーを開発、リリースしています。
それらは互換性がなく、違う車両を繋げて遊ぶことが最近の車両では難しくなっています。
中古品では前のオーナーがカプラーを変更している場合があるので注意が必要です。
ジオラマを作ろう
鉄道模型の楽しみ方で是非チャレンジしていただきたいのが「ジオラマ製作」です。
技術的にも金額的にも、一見ハードルが高そうに見えますが、実は身近で安価な素材を使っていたり、ボンドで接着するだけだったりと、意外にもシンプルな技法の積み重ねだったりもします。
ポポンデッタでは「レッツスタートジオラマ」という冊子も店頭配布しておりますので、そちらを参考にまずは小さなジオラマを作ってみてください。
じつはジオラマには決まりやセオリーはなく、ジオラマ職人の皆さんも自分なりの方法で試行錯誤しています。
レッツスタートジオラマ